【おまけ】受け身はいけない

4年前にプロポーズされたクズ男にフラれた友人(ちょっとよくわからない説明でごめんなさい)がついに婚活を始めました。
30才を過ぎているので当然です。
穏やかな癒し系のとてもモテる子なので、すぐにまた彼氏ができました。
ですが、またその彼氏が問題でした。
母子家庭で母親に借金があり、その母親はとある新興宗教で熱心に活動しているという方です。
ちなみにその彼氏もその宗教の二世か三世です。
そんな家庭環境なのでもちろん貯金もありません。
日々の生活でいっぱいいっぱいです。
婚活でできた彼氏だということは、順調に進めば遠くない将来、友人はその彼氏と結婚するのでしょう。
でも、その彼氏でいいのか。
彼氏自体は良い人で問題無いかもしれないですが、その母親が借金持ちで熱心な宗教家であるというのは構わないのか。
彼女自身も改宗を迫られそうな勢いで熱心らしいけれど、大丈夫なのか。
「これを言ったら機嫌を損ねるかもしれないな」「でも大事な友人だし、不幸になりそうなのを黙って見ているのもな」
私は悩みました。
でも何も言わずにこのまま彼女が不幸になってしまうのは嫌です。
これで縁を切られたら、私と彼女の友情もそれまでだったということ。
「ねぇ、その人で大丈夫なの? 本当に結婚するの?」
「うん。結婚はないかなって思ってる」
私は頭を捻りました。
婚活で出会ったのに、どうして結婚できない相手と付き合っているのでしょうか。
よくよく聞けば、その彼氏が母子家庭なのも、その母親に借金があって信仰宗教に熱心なのも、彼自信もその宗教に入っているのも交際を始めた後に打ち明けられたそうです。
ガチ勢として辛い婚活の日々を送った私にはなぜそうなるのかわかりません。
「なんで付き合う前に聞かなかったの?」
「だってこっちからは聞けないじゃない」
忘れていました。
彼女は超受け身な人間でした。
「良いな」と思っている人がいても、自分からは絶対に告白はできません。
気になることがあっても自分からは聞けないのです。
なので結婚するにあたってのチェックしなければいけないことを質問することもなく、交際を申し込まれたから付き合ってしまったのでしょう。
「だったら早く別れた方がいいんじゃない? 婚活で出会ってるんだから、向こうは結婚するつもりでしょ?」
「そうなんだけれど……。付き合ったばかりだし、言い出せなくて」
全ての人生に言えることかもしれません。
ですがこの一件で、婚活に関しては特に受け身ではいけないと再認識させられました。
そうでないと、彼女のように何の確認もしないまま、結婚できない人と付き合ってしまうことになりかねません。
愛されて求められて結婚するってとても素敵ですし、憧れる気持ちもわかりますが、ちゃんとこちらからも選ばなければいけません。
一歩踏み出すまでに勇気が必要ですが、もう踏み出してさえしまえば何ともありません。
婚活をするのならただただ受け身になるのではなく、自分からも積極的に動いてください。
そんな彼女は実は本編にも出てきたけいこちゃんです!

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