57.青髭さん③

2回目のデートはお散歩デートになりました。

とある地産地消イベントで、公園に屋台がたくさん出るので、そこでふらふらしながらお昼ご飯を食べよう、という計画です。

普通にご飯を食べるだけなら1回目の二の舞になってしまうのでは、という危惧からの苦肉の策でした。

2回目のデートも盛り上がらずに終わってしまったら、それはもう結婚までこぎつけるのは無理でしょう。

何としてでも少しは盛り上げて距離を詰めたい。

お散歩しながらなら、コミュ障でも何とかなるかもしれない、というあすかちゃんの入れ知恵です。

 

2回目のデートの日も青髭さんは青々とした髭とヨレヨレの服でした。

「アイロンをかけて来い!」とまでは言わないけれど、よっぽど服の管理が悪いんだなと思いました。

 

「今日も誘ってくれてありがとうございます」

「こちらこそ」

「色んな屋台が出ているみたいで楽しみですね」

「そうですね」

 

相変わらず青髭さんは下を向いてボソボソと喋ります。

でも、何となく。

本当に気のせいかもしれませんが。

「1回目の時よりは少し声が大きくなったかな?」と感じました。

1回会ってみて、青髭さんをそんなに悪い人のようには思いませんでした。

なので少しずつ距離が縮まればいいな、と思いました。

 

お散歩デートは成功のように思われました。

やはり色々歩き回るので、会話が途切れてもそんなに苦痛に感じませんし、歩けば景色も変わるので話題も飛び込んできます。

そして青髭さんも私も2回目のデートなので少しはお互いに慣れていて、ポロポロとプライベートな話や婚活の話をすることができました。

青髭さんは私のさらに上を行くコミュ障みたいで「友人とこんなことをした」みたいな会話が一切できなかったのは辛かったですか。

 

2回目のデートも後半に差し掛かった辺り。

歩き疲れた私と青髭さんは、その日初めてお店に入りました。

お洒落な感じなんだけれどお客さんの少ない喫茶店です。

「色々な食べ物があって楽しかったですね」なんて会話をしていると、ボソリと青髭さんが言いました。

「実は、婚活ブタさんに言わなければいけないことがあって」

お、これはまさか。

交際の申し込みというやつでしょうか。

私のテンションは一気に上がりました。

青髭さんは私の上を行くコミュ障だけど、悪い人ではない。

女性の扱い方をわかっているわけでもないけれど、何か優しいし、デート代は全部出してくれる。

結婚観もほぼ合う。

断る理由はありません。

オレの姉貴、障害があって。

普段は施設にいるんだけど、もし結婚するとなると関係あることだから」

頭が真っ白になるとはこのことでしょう。

「そうなんですか。

話してくれてありがとうございます。

ちなみにどういった障害ですか?」

ダウン症

「ありがとうございます。

実は私の弟もヒキニートなんです」

 

なんでこのタイミングで弟のことを暴露したのかはわかりません。

全くもって適切ではないタイミングです。

「向こうも話してくれたんだからこっちも話さなきゃフェアじゃない!」と思ったのでしょう。

その後、お通夜みたいな雰囲気で時間は進み、会話が盛り上がるわけもなく解散しました。

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58.青髭さん④