58.青髭さん④

家に帰って、私は「ダウン症」のことについて考えていました。

職業柄、「軽度のダウン症」の方とは触れ合ったことがあります。

でもお話が通じるような本当に「軽度のダウン症」の方だけです。

しかもそれも、ただ話し相手になっていただけです。

もっとベテランで専門の方は「重度のダウン症」の方のお世話をしていました。

私はそれを見たことがあります。

見たことしかありませんが、「私には無理だ」とハッキリ感じていました。

私にはその能力も適正もありません。

程度はわかりませんが、実際にその「ダウン症」の方が義姉となってやっていけるでしょうか。

青髭さんにはそこまで突っ込んだ話はできませんでしたが、「普段は施設にいる」ということは、結構重度なのではないのでしょうか。

そして、青髭さんのご両親が亡くなった後、誰が面倒を見るのか。

きっとそれは青髭さんです。

私にそんなことは背負えるでしょうか。

 

青髭さんに友達が少なくて、家族で遊びに行ったことがあまりない理由も納得いきました。

お姉さんがいたから、その介護があって家族で遊びに行くことが難しかったのでしょう。

友達に関しては青髭さんの素質も関係あったでしょうが。

 

それに何より心配なことがありました。

それは「自分の子どもにダウン症が遺伝してしまうのではないか」ということ。

私が20代のうちに結婚して子どもが欲しいのは「障害のリスクが少ない出産をしたい」という理由もあります。

だから相手の年齢も40代以上の高齢はNGなのです。

そう考えると、青髭さんも私の条件からは外れているのではないか。

 

そう考えると、ハッキリと青髭さんは「無しだな」と結論が出ました。

兄弟の障害を理由に断るのは心苦しいですが、やはりそれは私の求める「結婚」ではありません。

となると、どうやって断るかあすかちゃんに相談です。

 

「普通にお姉さんがダウン症だから私には重荷ですって断れば?」

「でもなんか障害を理由に断るのは人としてどうって感じしない?」

「いやいや。本当の理由言わずに断る方が人でなしっしょ」

 

確かにそうです。

そしてあすかちゃんは「交際前に打ち明けてくれたってことは、同じ理由で何回もフラれてるだろうし相手も慣れてるよ」と被せてくれました。

同い年なのに人生経験が違います。

 

私は言葉を慎重に選んで青髭さんにメールを送りました。

できるだけ青髭さんとそのお姉さんを傷付けないように。

でも、私が「無理だ」と思った理由は隠さないように。

断られるのも辛いけれど、断るのも辛い。

本当に婚活って傷付くばかりだなぁ、と思いました。

 

そして返ってきたメールの抜粋がこちら。

「こっちこそ姉ちゃんのことそんな風に思ってる情のない人とは結婚できません。

それに自分もちゃんと働いてないくせに、弟も無職なんて騙されました。

婚活ブタさんと付き合ったのは間違いでした」

 
他にもブスだのデブだの書かれてイラっとしました。

お互い無しって思ったんだ。

良かったな。

あと今仮交際の期間でまだ本交際してないよ。
「付き合ったのは間違い」って何様。

お互い頑張って次探そうね。

上手くいかなかったらすぐ相手を貶す人には中々難しいと思いますけれどね。

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56.青髭さん②
57.青髭さん③
58.青髭さん④