85.ぶりっこおじさん②

私が婚活をしている理由は色々あります。

色々ありますが、その大部分を占めるのは「早く子どもが欲しい」という感情です。

あまり体が強くない自覚もあり「30才までにはどうしても産みたい」という思いが20代前半からありました。

そして各方面から入ってくる「不妊治療」についての情報。

聞いているこちらまで辛くなるような話ばかりです。

20代のうちなら何とかなったかもしれない」「夫が原因なのに協力してくれない」「そればかりか体が辛いのに責めてくる」「夫が原因でも治療の辛い部分は妻ばかり」「貯金が尽きたので治療を辞める」「毎日自分で注射を打つ」「ホルモン剤の影響で仕事に行くことすら辛いけれど、お金のために辞められない」

実際に専門家に聞いた話ではなく、治療中の方に聞いた話です。

なので、もしかしたら間違っている話もあったかもしれません。

でもそんな話は私を怯えさせ、「結婚できない」という焦りと重なって「不妊」ということに敏感にさせていました。

 

その日もぶりっこおじさんはメッセージを送ってきました。

「今日は友達のちびちゃん見てきたよ。かわいかったなぁ。オレも早く結婚したくなちゃった」

「そうですね。やっぱり赤ちゃん見ると早く子ども欲しくなりますよね」

「うん。でもやっぱり夫婦の時間も5年くらいは欲しいなぁ。今は不妊治療で40代でも産める時代だし、ゆっくりできていいよね」

その言葉は私の地雷でした。

40代で不妊治療を始めてすぐに授かれると思っているのか。

そもそもなぜ絶対に授かれると思うのか。

治療にいくらかかると思っているのか。

そもそも不妊治療の負担は女性側が大きいのに、なぜ男性であるぶりっこおじさんがそんなことを気軽に言えるのか。

「ちょっと不妊治療について軽く考えすぎじゃないんですか? 治療してても授かれない夫婦だってたくさんいるのに無神経だと思います」

「ごめんね。でもオレの友達も奥さんが不妊治療した人がたくさんいるから」

その「たくさんいる不妊治療した友達の奥さん」が苦労した話は聞いたことが無いのでしょうか。

実際に不妊治療中でない私がこんなに怒るのは畑違いなのもわかっていました。

でも、どうしても怒りが収まりませんでした。

「私の周りにも不妊治療されている方はいらっしゃいます。心も体もボロボロになりながら頑張っている人ばっかりです。ぶりっこおじさんのお友達の奥さんはそうじゃなかったんですか?」

「ごめんね」

「ぶりっこおじさんはいつもそうですよね。実際自分が悪いとは思っていないですよね」

とんでもない暴言だったと思います。

「そんなことないよ。無神経だったかなって反省している」

「そうですか」

 

その日はそれで終わりでした。

そして、次の日もいつも通りにぶりっこおじさんからメッセージが届きました。

何てことの無い「今日あったことの報告」です。

私はぶりっこおじさんをブロックして、完全に連絡を絶つことにしました。

「合わないな」と思いつつダラダラとやり取りを続けて、最後にはお互いに良くない結果になってしまいました。

やっぱり「合わない」と思ったらすぐにやり取りを終わらせる判断も必要でした。


にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村
ブログランキングに参加しています。
応援していただけると嬉しいです。

地雷を踏み抜かれた婚活の話一覧はこちら
84.ぶりっこおじさん①
85.ぶりっこおじさん②