家に帰ると、すぐに警察官さんにお礼のメールをしました。
電車なので暇だったのか、すぐに返事が来て、すぐに次のデートの日にちが決まりました。
また次の週の日曜日です。
「映画を見に行こう」と内容もすぐに決まりました。
私が見たいと言った映画の話を覚えていてくれたみたいで、その映画を見ることになりました。
もし警察官さんとのデートがイマイチでも、その映画はとても見たかったのでとても楽しみです。
『また集合場所と時間は調べて連絡します!』とのことで、その日はメールを終えました。
そしてまた、1日1往復のメールを重ね、日曜日。
警察官さんと会う日になりました。
集合場所の指定を受けた映画館に少し早めに着いた私は何気に映画の時刻表を眺めていました。
眺めていたのですが。
警察官さんと約束した映画の名前がありません。
何回も何回も確認しましたが、見つけられません。
首を捻っていると、映画館にスーツ姿の男性が現れました。
どう見ても警察官さんです。
この人スーツ以外の服を持っていないんでしょうか。
お昼の映画館にスーツって、お仕事をサボって映画に来ているように見えます。
「待った?」
「今来たところです。それよりちょっと気になることがあるんですけれど」
「何?」
「映画やっていますか?」
「やってるって書いてあったけど」
でも警察官さんもその映画を時刻表で見つけることができないようでした。
「おかしいな」と言いながらスマートフォンで確認する警察官さん。
「やるって書いてるよね」
スマートフォンの画面を警察官さんに見せられます。
確かにその画面では見る予定だった映画の名前があります。
「そうですね。やるって書いてますね」
ですが。
「でも今警察官さんが開いているサイトの映画館、ここじゃないです」
何と警察官さんは全然別の映画館のサイトを開いていました。
待ち合わせに指定された映画館は寂れた映画館だったし、おかしいとは思ったんです。
「ごめんね! ごめんね!」
大声で謝る警察官さん。
こっちが恥ずかしかったです。
「いえ、大丈夫ですよ。調べてくれてありがとうございました。今日は別の映画でも見ましょうか」
「でもブタちゃんみたいのこの映画なんだよね? この映画館まで行こう!」
「車で1時間弱くらいかかるし、大丈夫ですよ」
「大丈夫だよ! ブタちゃんの見たい映画を見よう!」
と押し問答があり、中々警察官さんが引かないので映画館を移動することにしました。
私のマイカーで。
思いもかけずに、2回目のデートでドライブです。
私の車だったので、私の運転で移動したのですが、「車の運転得意じゃないので怖かったらごめんなさい」と言ったところ、「オレがサポートするから」と警察官さんは運転中にウィンカーやハザードを出してサポートしてくれました。
そういうことじゃありません。
むしろ危険だし邪魔です。
「映画館のことといい、この人頭大丈夫なんだろうか」とめゃくちゃ不安になりました。
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コメント
コメント一覧 (8)
ブタさんの記事楽しくて、最初から新しい記事までを読みました!これからも楽しみにしています😄
そんな変わってて警察官の仕事まともに出来てるのだろうか。
コーヒーの件もですが、悪い人ではないんだろうけど一緒にいたらとても疲れそうです。
いらんサポートです笑
更新楽しみにしてます^_^
警察官がやることとは思えない…