132.警察官さん⑨

やっと警察官さんとの本交際が始まりました。

「いつくらいに入籍する?」

「うーん。半年から1年くらいかなぁ」

「結婚するとしたら私がそっちに行くことになるよね」

「そうなるね」

「けいちゃんは家事できるの?」

「一通りは」

「宗教は何になるの?」

「たぶんじいちゃんの葬式の時にお経唱えてたと思うから仏教」

「結婚式はする?」

「挙式だけはしたいね」

そんな具体的な話もしながら楽しくデートを重ねていました。

 

その間も警察官さんは色々な変人奇人ぶりを見せてくれました。

ついさっきした会話を覚えていなかったりとか、急に立ち止まったと思ったら葉っぱを眺めていたりとか、「牛丼が食べたい」と言っていたのに実際に入ったお店が寿司屋だったりとか。

その都度「この人私に病気があるの隠しているんじゃあ」と不安になりましたが交際が進むにつれ、「面白い人だなぁ」と思う余裕も出てきました。

変だしドン引きする面もあるけれど、「どうしても生理的に無理」とまではいきません。

「まぁ、何とかなるかなぁ」

不安が拭い切れることはありませんでしたが、そんな感じです。

私も底辺で婚活していて中々本交際に辿り着けなかったですし、「こんなもんか」という気持ちもありました。

 

そして警察官さんとの本交際が始まって2ヵ月か3ヵ月くらいが過ぎた頃。

ついに私は現在の仕事を片付けることができました。

いよいよ転職です。

が、ここで問題が発生してしまいます。

私が目指しているのは正社員です。

でも正社員になったところで、警察官さんと結婚すればすぐに退職して引っ越さなければいけません。

それはいくらなんでも無責任なのではないでしょうか。

それに「結婚して引っ越すかも」みたいなスタンスで就活して、成功するとも思えません。

結婚したら希望としてはパート主婦ですが、もし正社員になるとしてもちゃんと腰が据えられるところで就活したい。

私は警察官さんに相談することにしました。

 

「前から言ってた転職の話なんだけどさ。来月で終われるから就活しようと思うんだよね」

「うん」

「それで今から転職しても、このままけいちゃんと結婚するんならアルバイトとか派遣とか、すぐに辞められる仕事しかできないと思うんだよね」

「そんなこと気にせずに正社員になればいいじゃん」

「それって、すぐ辞めるかもしれないのに正社員になれってこと?」

「なんですぐに辞めるの?」

「けいちゃんと結婚するんなら、私がそっちに行くんだよね? 毎日何時間もかけて通勤するの?」

「そっか」

警察官さんは前から呑み込みが悪いところがありました。

というか、「私が言っていることがわかっているのかな?」と思うところがありました。

今回もそうです。

いつもなら「この人大丈夫なのかな?」で終わるのですが、この時ばかりはイラっとしました。

私にとって人生の重大な分岐点だし、結婚するのなら2人にとっても大切な問題です。

「どうしたらいいと思う?」

「ブタちゃんはどうしたいの?」

「けいちゃんとこのまま結婚するんなら、何か資格取りながらバイトでもして貯金しようかなって考えてる」

「じゃあそうすればいいんじゃないかな」

すごくもやもやしました。

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