181.毛玉さん①

婚活パーティーが終わって家に帰った後。

冷静になって、今さらながら「私とんでもないことしてしまったんじゃない?」と不安になりました。

カップリングした相手を置いて自宅に直行って有り得ないぐらい失礼な態度です。

「やってしまった」とお風呂で落ち込みました。

でもやってしまったものは仕方ありません。

連絡先は手に入れているのでメールで謝罪とフォローです。

 

連絡先は手元にあります。

が。

そのカップリングした35才の人がどんな人だったか全く思い出せません。

18人も次々に会話したのだから当然と言えば当然です。

相手の印象を記入していくカードには「35才、600万、毛玉」とだけ書かれていました。

毛玉って何だ。

どんな人だったか全く思い出せません。

なのでこの人は「毛玉さん」と呼ばせていただきます。

というか毛玉がめちゃくちゃ気になります。

仕方ないので差し障りのないメールを送りました。

 

「こんばんは。

今日婚活パーティーでお世話になった婚活ブタです。

覚えていますか?

今日はカップリングしてもらってありがとうございました」

「何か色々違う?」とも思いましたが、私のスライム並みのコミュ力ではこれが精一杯です。

毛玉さんからはすぐに返事が来ました。

『覚えていますよ笑

こっちこそメールありがとうございます。

無事に家に着きましたか?』

「はい、無事に着きました。

毛玉さんはどうですか?」

『私も今着いたところです

今からちょっと休憩してお風呂に入ります・

婚活ブタさんは明日お仕事ですか?』

ネット婚活じゃないと、こんなに普通に会話が成り立つんだなぁ、と感動しました。

全然印象には残らなかったけれど、毛玉さんはどうも良い人みたいです。

たぶん。

メールだけじゃ何もわかりませんが。

 

その日は他にも軽い会話を交わして、次は2人でご飯に行きましょうと約束をしました。

でも「今仕事が忙しくていつ休めるかわからない。今日も来られるかわからなかったけど、たまたま仕事が早く終わったから来た」との事でした。

「仕事が忙しい」はキープに使う体の良い言い訳です。

どうせまた自然消滅していくことになるんです。

また私はやさぐれました。

この時期、本当に「人間は皆詐欺師である」と思って生きていました。

 

でもその翌々日です。

『日曜日は休みが取ることができました。

婚活ブタさんの予定はどうですか?』

そんなメールが毛玉さんから来ました。

「その日は私も空いています。

何食べに行きますか?」

『婚活ブタさんは何が好きですか?』

「わりと何でも好きです。

ラーメンとか焼肉とかパスタとか」

『じゃあ焼肉に行きましょう』

毛玉さんとは初回デートで焼肉に行くことになりました。(ちなみにメールに必死で先に帰ったことを謝るのは忘れていました)

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村
ブログランキングに参加しています。
応援していただけると嬉しいです。