200.毛玉さん⑳

毛玉さんとの同棲生活がスタートしてからしばらく。

私と毛玉さんはとても楽しく暮らしていました。

 

毛玉さんが洗濯の時に大量の柔軟剤を使ったり、洗濯物を干す時にシワを伸ばさなかったり、気になったら夜中でも掃除を始めたり、トイレットペーパーはシングルじゃないと嫌だったり、お菓子が大好きだったり。

旅行や同棲前の話し合いだけじゃわからないことがたくさんありました。

 

家事分担も一緒に暮らしていくにつれ、生活に合わせて変化していきました。

最初は洗濯も毛玉さんが「干すのはやる!」と言ってくれていたので任せていたのですが、毛玉さんは出社するのが早い(6時や6時半)ので、平日の洗濯は私が担当することになりました。

洗い物も最初は私の担当だったのですが、休日は毛玉さんがしてくれるようになりました。

 

毛玉さんの柔軟剤大量使用(1週間に1本使う)に私が文句を言ったり、私が秘密の戸棚(お菓子や日記を仕舞うため)を作ったことに文句を言われたり、そういった些細な不満はありました。

ですが大きな不満はなく、喧嘩をすることもありません。

お互いのライフスタイルを擦り合わせて、ちょっとずつ2人の良いバランスを築いていきました。

自分でも恐ろしいほど上手くいっていました。

 

毎朝、お弁当と朝ご飯を作って、毛玉さんを起こして、仕事に送り出す。

それから洗濯物を干して自分も出社。

帰りにスーパーで食材を買い足して、帰ったら洗濯物を取り込んで夕食の準備と次の日のお弁当の仕込み。

その他することを済ませたら自分の時間を過ごしながら毛玉さんが帰って来るのを待って。

毛玉さんが帰ってきたら2人の時間。

まさに私が思い描いていた幸せな生活です。

とても心が満たされて、こんな日々がずっと続けばいいなと思いました。

それと同時にこんなに幸せでいいのか心配になりました。

同棲を始めてから2ヵ月が経つ頃には、私はすっかり「毛玉さんとなら幸せになれる」と確信めいたものを抱いていました。

 

ですが、不安もありました。

ちっとも毛玉さんからいつ入籍するかの話が出て来ないのです。

毛玉さんのお父さんからは会うたびに「いつ入籍するんだ?」と聞かれていましたが、毛玉さんから「こっちでいいようにするから」と明確な時期の答えはありません。

 

毛玉さんとの生活は本当に幸せでした。

不満なんてあるわけありません。

でも、幸せを感じれば感じるほど、いつ入籍するかを決めてくれない毛玉さんに不安になりました。

本当に失礼な話ですが、本交際までいったけれど連絡が取れなくなった警察官さんや船乗りさんが頭の中をチラつくのです。

言ってしまえば毛玉さんを責める言い方になってしまうかもしれない。

それに何より毛玉さんを信じたい。

だけれど、不安で仕方がない。

今までと比べれば断然幸せな悩みですが、入籍の時期について頭を悩ませる時間が段々と増えていきました。


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