低収入アラサーデブスのネット婚活記録

低収入アラサーデブスのネット婚活記録です。

カテゴリ: 婚活体験談

原付に轢かれてから1週間。 なぜかどんどん体の痛みは強くなってきます。 交通事故の打撲ってこんな感じらしいです。 痛み止めも聞きません。 骨も折れていないのにこんなに痛いなんて思ってもみませんでした。   そんな痛い中、毛玉さんが出張から帰ってきて、祖父 ... 続きを読む
197.毛玉さん⑰

原付に轢かれてから1週間。

なぜかどんどん体の痛みは強くなってきます。

交通事故の打撲ってこんな感じらしいです。

痛み止めも聞きません。

骨も折れていないのにこんなに痛いなんて思ってもみませんでした。

 

そんな痛い中、毛玉さんが出張から帰ってきて、祖父の家まで会いに来てくれました。

両手には私の大好きなお菓子やご当地ラーメンなどお土産をたくさん持ってきてくれました。

本当に優しい人です。

「色々しなくちゃいけないことがあるのに、轢かれてごめんね」と私は謝りました。

「ブタちゃんは悪くないよ。悪いのは轢いた方だよ」

それはそうなのですが、やはり罪悪感があります。

せっかく2人で色々計画しているのに、この体では思うように計画が進められません。

「引っ越しもできないかも」

「大丈夫! 荷物はオレと父さんでやるから、ブタちゃんは部屋だけ一緒に決めて」

「でも治らなかったら家事もできないし」

「洗濯も掃除もオレできるから! ご飯も作るの辛かったらお弁当買ってくるし!」

こんな優しい人に選んでもらえて、婚活が進められて本当に幸せだと思いました。

引っ越しの時も、一緒に住んでからも、下手したら何もできないかもしれないのにこんな風に言ってくれるのです。

「毛玉さんに迷惑ばかりかけると思うよ。延期しなくていいの?」

「だってブタちゃん、誕生日までに結婚したいんでしょ? 過ぎるのはかわいそうだよ。それに早く一緒に住みたいし」

迷惑はかけたくなかったけれど、そういう風に言ってくれるのが嬉しかったです。

 

少し動けるようになってから、毛玉さんと部屋を探しに不動産屋さんに足を運びました。

この怪我のせいで選ぶ部屋の選択肢が狭まってしまったり、不動産屋さんに行く途中も度々休憩を取るようにしてもらったりして、本当に申し訳なかったです。

仕事も何日か勤務して動けなくなって何日か休ませてもらう、という感じだったので、頻繁に不動産屋さんに足を運ぶこともできませんでした。

毛玉さんの仕事の都合もありましたし。

なので、部屋が決まったのは12月も半ば。

年末年始に引っ越しをする予定だったのでギリギリと言えばギリギリです。

家具や電化製品もそれから超特急で見に行って決めました。

私の母親から「治ってからにしなさい」という反対もありましたが、最終的には毛玉さんと祖父の説得で納得もしてくれたし、祖父や毛玉さんのご両親にも手伝ってもらって、無事に引っ越すことができました。
怪我をしてあまり動けないから迷惑をかけるのは目に見えているのに、私の背中を押してくれた毛玉さん、毛玉さんのご両親、祖父の存在がとても有り難かったです。

相変わらず打撲した部分のみならず全身痛いし、仕事も行ったり行けなかったりでしたが「これから毛玉さんと新しい生活が始まるんだ」と心だけは満たされていました。

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両家ご両親への挨拶が終わって、私と毛玉さんは両家顔合わせの日程決めと、一緒に暮らす部屋を決める作業に移りました。 緊張するご両親への挨拶も終わったので、これから待っているのは楽しい事ばかりです。 この頃には仕事の面でも無事に資格を取ることができ、毛玉さ ... 続きを読む
196.毛玉さん⑯

両家ご両親への挨拶が終わって、私と毛玉さんは両家顔合わせの日程決めと、一緒に暮らす部屋を決める作業に移りました。

緊張するご両親への挨拶も終わったので、これから待っているのは楽しい事ばかりです。

この頃には仕事の面でも無事に資格を取ることができ、毛玉さんに「結婚したら今のところ辞めて近所でパート先見付けてね」と言ってもらい、精神面でも無敵に安定していました。

不動産屋さんに行く前に、どんな条件で部屋を借りようかとデートの時に2人でとても楽しく話し合っていました。

「毛玉さんの会社に近い方がいいよね」とか「駅に近いと便利だよね」とか「スーパーも近くがいいな」とか。

部屋の間取りも「お風呂とトイレはセパレートがいい」「1LDKだと狭いから2DKかな」「コンロは2口欲しい」なんて話もしていました。

家具もどんなものを揃えるか、どんなところで揃えるかなんて、マイホームに備えて大きめのものを買おうかなんて、本当に夢がいっぱいで楽しかったです。

そんな時のことです。

 

私は出社中、原付に轢かれました。

 

原因は原付の側のながらスマホです。

ながらスマホでちんたら走っていたおかげでしょうか。

幸い入院するほどの怪我もなく、骨折もありませんでした。

ただ、速度は遅かったもののどかんとやられたので打撲が酷く、出社できる状態ではありません。

出社どころか痛み止めも中々効かず、日常生活を送るのも辛かったです。

とりあえず派遣会社と相談して1ヵ月お休みを頂くことになりました。

「クビになるかなぁ」「クビになっても失業保険貰えるし、辞めるつもりだったからいいや」と下衆なことを考えていたのは内緒です。

仕事はそれでいいとして、困ったのは結婚のことでした。

母には「そんなんじゃしばらく結婚できないね」と言われるし、祖父には「今が一番楽しい時期なのにかわいそう」と泣かれました。

(ちなみに父は保険会社の書類を送ってくれました)

毛玉さんには「原付に轢かれた」とは伝えましたが、出張中で顔を見ることもできません。

事故で暗い気分になっていたせいもありますが、「これは盛り上がっているところに水を差されて何となく同棲入籍が遠のき、結局破局するパターンか?」と絶望的な気分になっていました。

どうせ轢くならせめて引越しが終わってから轢いてほしかった。

これだけ婚活で足掻きまくった末にやっと掴みかけた幸せなのです。

轢いた相手は保険会社のことで1回電話して来ただけで、ろくな謝罪もなかったし、本当に散々でした。

毛玉さんと一緒に歩んで行けそうだった私の思い描く幸せな未来が遠くなっていきます。

全身痛くて何もできないので、気分転換も出来ません。

悔しくて悔しくて、「私の人生ってなんでいつもこんなんなんだろう」と恨んでしまいました。


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毛玉さんへの両親へのご挨拶が終わったので、次は私の両親です。 これがちょっと時間がかかりました。 父親は土日休みみたいなので問題なかったのですが、母親は土日に働いていたので「休みが中々取れない」と言われてしまい、顔合わせの日取りが決まるまでに1ヵ月以上か ... 続きを読む
195.毛玉さん⑮

毛玉さんへの両親へのご挨拶が終わったので、次は私の両親です。

これがちょっと時間がかかりました。

父親は土日休みみたいなので問題なかったのですが、母親は土日に働いていたので「休みが中々取れない」と言われてしまい、顔合わせの日取りが決まるまでに1ヵ月以上かかってしまいました。

「そんな話初めて聞いた」とか「じいちゃんは毛玉さんのこと知っていたのに私が知らなかったのはおかしい」とか色々と怒られてしまったので、母親としても複雑な気持ちがあったのかもしれません。

(意図的に隠していたわけではありません。毛玉さんと付き合ってから母親と会うことも連絡を取ることもなかったので、報告する機会もなかっただけです)

毛玉さんのご両親と比べて、あまりにも会わせたいと言ってから時間がかかっていしまったので、「お母さん、オレに会いたくないのかなぁ」と毛玉さんを不安な気持ちにさせてしまい本当に申し訳なかったと思います。

 

そしてやっとこぎつけた顔合わせの日。

母は毛玉さんを質問攻めにしました。

仕事のこと、いつから付き合っているのか、どこで出会ったのか、毛玉さんの両親と同居の予定はあるのか、この子はそんなに体が強くないけれどそれでもいいのか、なぜ入籍の前に同棲するのか、などなど。

「そんなこと私に聞いてくれればいいじゃん」と思った質問も多かったですが、その顔合わせで私も久々に母と会いました。

だから毛玉さんに聞いたのでしょう。

たぶん母なりに私のことを心配してくれていたのだと思います。

 

娘の私でもげんなりするほど質問攻めでしたが(実際に何回か止めてみた)、毛玉さんは母からの11つの質問に丁寧に誠実に答えてくれました。

こんな素敵な人が私と結婚の話をここまで進めてくれて、本当に嬉しかったです。

 

そして質問が全て終わる頃には、母も私と毛玉さんの結婚と同棲を認めてくれました。

父はいるだけで何の反応もなかったので、最後に「父さんはどう思ってる?」と聞いてみたら「うん」と言ってくれました。

これで無事に両家の承認は取れたので、両家顔合わせをしてもらって同棲と入籍に進むだけです。

でも、全てとんとん拍子で進むのが人生ではありませんでした。

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めでたく(?)結婚を前提に同棲することになりました。 ということは、一緒に暮らす部屋を決めなければいけません。 それよりももっと大事なこともあります。 そう、両家両親へのご挨拶です。 「面倒そうなことはさっさと済まそう」と部屋探しよりも先に両親への挨拶 ... 続きを読む
194.毛玉さん⑭

めでたく(?)結婚を前提に同棲することになりました。

ということは、一緒に暮らす部屋を決めなければいけません。

それよりももっと大事なこともあります。

そう、両家両親へのご挨拶です。

「面倒そうなことはさっさと済まそう」と部屋探しよりも先に両親への挨拶を優先することにしました。

ちなみに毛玉さんのご両親には「会いたい」とずっと言ってもらっていたのですが、タイミングが悪くまだ1回も会えていませんでした。

なのでどちらに対しても初顔合わせです。

どちらにも初顔合わせですが、結婚を前提として同棲ですので「一緒に住む前に両家顔合わせも終わらせておいた方がいいよね?」という話になりました。

なので色々と毛玉さんと話し合った結果、最初に毛玉さんのご両親にご挨拶、次に私の両親に挨拶、そして日取りを合わせて両家で顔合わせをしてから一緒に住もう、という話でまとまりました。

 

あんなにタイミングが悪くて会えなかった毛玉さんのご両親。

ですが、「挨拶がしたいから時間を作ってほしい」となるとすぐに時間を作っていただけました。

伝えてその次の週末には時間を作っていただけたのですから。

本当に行動の早いご両親です。

 

実際にお会いしてみて、本当に毛玉さんにご両親は仲良くて素敵な方々でした。

失礼な話、お会いするまで、毛玉さんのことを「実家離れができないんじゃあ」とか「マザコンなんじゃあ」とか色々疑っていたのですが、こんなご両親なら尊敬して憧れるのも当然だと思いました。

結納も結婚式も住む場所も全部好きにしたらいい。

困ったことがあったら援助するけれど口は出さない。

将来的に同居をする必要もないと「騙されているんじゃない?」というくらいこちらの意見を尊重してくださるご両親でした。

 

ただ、反対されたこともありました。

「同棲するならもう籍を入れてしまえ」「アパートを借りるのは家賃がもったいないから家を建てろ」と、その2点です。

ご両親の言い分もわかります。

「同棲なんてはしたない」という価値観の世代でしょうし、「どうせ家を建てる(マイホームは毛玉さんの強い希望です)のなら家賃がもったいない」という言い分も尤もです。

ただ、私も毛玉さんも婚活で出会ってまだ半年も経っていません。

まだ一緒に暮らしながらお互いをじっくり見たい気持ちがありました。

それにマイホームも年齢を考えると早めに建てたいという気持ちもありましたが、一生もののことです。

私は見知らぬ土地に住むことになるわけなのでその土地にも慣れたかったですし、毛玉さんも家にはこだわりたいらしく、焦らずに計画を立てていきたいという気持ちでした。

そういう気持ちを話して、その反対された2点も認めてもらうことができました。

会うまで「どんな人たちなのだろう」ととてもドキドキしていましたが、素敵なご両親で本当に安心しました。

「こんな素敵な人たちと親族になれるかもしれない」と思うととても嬉しかったです。

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毛玉さんと付き合い始めて3ヵ月くらいが経った頃。 頻繁に「一緒に住みたい」と言われるようになりました。   私と毛玉さんが出会ったのは婚活です。 できたら半年から1年くらいで入籍したいですが、出会ってそんな短い時間しか一緒に過ごしていない人と結婚して、 ... 続きを読む
193.毛玉さん⑬

毛玉さんと付き合い始めて3ヵ月くらいが経った頃。

頻繁に「一緒に住みたい」と言われるようになりました。

 

私と毛玉さんが出会ったのは婚活です。

できたら半年から1年くらいで入籍したいですが、出会ってそんな短い時間しか一緒に過ごしていない人と結婚して、急に一緒に住んでやっていくのには不安があります。

もしかしたら短い付き合いではわからなかった「やっていけない」部分も暮らしてみて初めてわかるかもしれません。

免許証や保険証など、身元のわかるものはちょいちょい自然にチェックしていましたが、所詮婚活での出会い。

普通に職場や趣味の場で出会ったり、友人に紹介してもらった人よりは身元も、どんな人かも不確かです。

そして複数の友人からも「数年付き合っても結婚して実際一緒に暮らさないとわからないところがたくさんあった」という話を聞いていました。
実際にそれで離婚しちゃう人もいますし。

 

なので結婚する前の「お試し同棲」はアリだと考えていました。

一緒に暮らしてみて「ダメ」だと思えば、まだ婚姻届けは出していないので引き返せます。

でもだからといって結婚が前提ではない同棲は嫌でした。

何となく同棲して何年も経っているのに結婚してもらえない人も周りによくいますし、「結婚するから」と同棲を開始してずっと引き延ばされるのも嫌です。

だから毛玉さんには「いつ入籍するか決めてからじゃないと嫌」と言っていました。

先に入籍する日を決めておいて、2ヵ月か3ヵ月程度同棲してみて「問題なかったのでこのまま入籍しましょう」という形じゃないと嫌だったのです。

 

ある日のデートの時。

また毛玉さんが言いました。

「一緒に住みたいなー」

「ちゃんと入籍の日にち決めてくれなきゃ嫌」

「ブタちゃんの誕生日までには入れるよ。だってね、年末年始の休みに引っ越し終わらせておかなきゃ、ブタちゃんの誕生日が終わるまで引っ越しする時間取れそうにないんだ」

そんな話初めて聞きました。

「そんなにお仕事忙しくなるの?」

「うん。いつもこれからの時期は週に1回休めるかどうかなんだ」

毛玉さんは悲しそうに言いました。

今の時点でもよく休日出勤しています。

有り得ない話では全くありません。

「オレも不安だから結婚する前には同棲したいんだよ? でもね、今引っ越さないとブタちゃんの誕生日終わるまで引っ越しできそうにないんだよ」

 

私は悩みました。

やっぱりアラサー女性として、誕生日は大きな節目です。

誕生日までには入籍したい。

ちゃんと同棲をして、毛玉さんとやっていけるか見極めてから入籍したい。

私は入籍日を決めてから同棲したくて、毛玉さんはいつ入籍するか決めかねています。

しかしそんなことを言っていると毛玉さんが引っ越せるタイミングが私の誕生日の後になってしまう。

「誕生日までには絶対結婚してくれる?」

「するする」

「本当に?」

「うん」

「絶対?」

「絶対」

何回も念押しして、年末年始に引っ越しを終わらせて、年が明けてから同棲することになりました


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私が同居している祖父に毛玉さんを紹介することができました。 となれば、次は毛玉さんと同居しているご両親です。 毛玉さんからも祖父にご挨拶したいと言われた同時期に「父親が会いたがっているから寄って行ってよ」と言ってもらっていました。 ご両親にご挨拶するな ... 続きを読む
192.毛玉さん⑫

私が同居している祖父に毛玉さんを紹介することができました。

となれば、次は毛玉さんと同居しているご両親です。

毛玉さんからも祖父にご挨拶したいと言われた同時期に「父親が会いたがっているから寄って行ってよ」と言ってもらっていました。

ご両親にご挨拶するなんてとても緊張します。

でも結婚を前提にお付き合いしているので、向こうのご両親が「会いたい」と言ってくれているのでご挨拶するべきでしょう。

祖父の時と同じくわざわざ予定を合わせてもらって、という程畏まったものでもありません。

「会える機会があれば」ということになりました。

でも、これが中々難しかったのです。

 

以前もちらっと書かせていただきましたが、毛玉さんのご両親はとても仲が良いそうです。

そしてとてもアクティブです。

2人で休みを合わせていつも遠出をしているそうです。

毛玉さんに「今日は両親休みだったはず」と家に招いてもらった時が何回もありました。

しかし、いつ招いてもらってもご両親は家にいらっしゃいません。

「近くに遊びに行っているのだったら帰ってくるまで待っていよう」と毛玉さんがご両親に電話をかけるのですが。

いつも県外にドライブに出掛けているのです。

毛玉さんのドライブ好きは血筋なんだな、と思いました。

 

「県内に出掛けてることも多いはずなんだけどなぁ」と毎回毛玉さんはぼやいていました。

確かに毎回毎回お休みの度に県外に出掛けるのは大変なはずです。

せっかくの休日なので、リフレッシュだけでなく体も休めなければいけません。

多分、私のお邪魔するタイミングが毎回余程悪いのでしょう。

「さすがにいると思う」とデート終わりの夕食時にお邪魔させていただいてもいらっしゃらなかったのですから。

 

もうここまで来ると「ここ本当に毛玉さんの実家なの?」という疑問すら沸いてしまいます。

本当にいつ行ってもいないのです。

ずっと毛玉さんのご両親と会えないままに無情に月日は流れていきました。

毛玉さんもご両親に「いつ連れて来るんだ」とせっつかれていて、少し焦っていたようです。

でもいつもいつもタイミングが悪いのです。

ここまで来ると何かの呪いとしか思えません。

スピリチュアル的なことを信じる質ではありませんが、何かに邪魔されていて「毛玉さんとの婚活もうまくいかないんじゃあ」と不安になったりもしました。

 

ご両親にも会えないまま毛玉さんに「妹の家に遊びに行こうよ」なんてことも言われ、さすがにそれは拒否しました。


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毛玉さんと付き合い始めて、順調にデートを重ねていきました。 今までの人たちがダメだったというわけではありませんが、今までの人たちと比べてとてもデートが楽しかったです。 それに「私とは違うタイプの人間だ」と思っていたのですが、なぜかとても気が合いました。 ... 続きを読む
191.毛玉さん⑪

毛玉さんと付き合い始めて、順調にデートを重ねていきました。

今までの人たちがダメだったというわけではありませんが、今までの人たちと比べてとてもデートが楽しかったです。

それに「私とは違うタイプの人間だ」と思っていたのですが、なぜかとても気が合いました。

毛玉さんの仕事の都合で会えない時もありましたが、毛玉さんが休みの時はほとんどデートしていました。

その中で私の次の誕生日までには入籍したいとか、一緒に住み始めたらできるだけ家事も分担しようとか、住むとしたらどの辺りに住もうとか。

そういう結婚に向けた話も順調に進んでいき、とても楽しかったです。

 

デートの待ち合わせはいつも2人の家の中間地点でしていました。

なぜなら私と毛玉さんの家は市を1つ挟んだ場所です。

迎えに来てもらうとしたら、片道2時間かかることもあるのです。

でも、「今日は迎えに行くよ」という毛玉さんの言葉に甘えて、毛玉さんに迎えに来てもらうことが段々と増えました。

 

付き合って1ヵ月も経つと毛玉さんは私が同居させてもらっている祖父に「挨拶がしたい」と言ってくれるようになりました。

私も毛玉さんに祖父と会ってほしかったです。

でも残念ながら祖父はとてもアクティブな人間で、休日の日中はほとんど家にいません。

そして、毛玉さんとデートが終わる時間にはもう祖父は床に就いています。

つまり毛玉さんと祖父が顔を合わせることはなかったのです。

でもだからといって、親でもない祖父に「会わせたい人がいるからこの日家にいて」というのはちょっと違う気がします。

中々機会がないまま時間が過ぎていきました。

 

でもその機会は急に訪れました。

夜に用事があったのでデートを早めに切り上げ、夕方頃に家に送って時。

たまたま祖父が庭の掃除をしていたのです。

「誰?」

「今付き合ってる人」

「毛玉です。婚活ブタさんとお付き合いさせてもらっています」

「ほーん。ブタをよろしく」

そして祖父はまた庭の掃除に戻りました。

あっさりしていましたが、そんな感じで無事に祖父に紹介することができました。

 

「何かあっさりしてたけど大丈夫かな? オレ変だったかな?」と毛玉さんは気にしていましたが、祖父はマイペースな人です。

「いつもあんな感じだから気にしないで」とは言ったのですが、それでも毛玉さんは気になるようでした。

でも、それも長くは続きませんでした。

 

次のデートの時。

私は午前中仕事だったので、午後から会う約束をしていました。

でも毛玉さんは1時間以上早く着いたみたいで、私は家に帰るのが間に合いませんでした。

家に帰って私が見たのは、一緒にご飯を食べている祖父と毛玉さん。

駐車場で待っていたところ祖父に発見され、一緒にご飯を食べることになったようです。

 

それから祖父を交えて3人でご飯を食べるようになったり、家に帰ったらなぜか祖父と毛玉さんがお茶していたり。

毛玉さんは祖父と仲良くしてくれるようになりました。

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いよいよやって来ました。 毛玉さんとの4回目のデートの日です。 決意はしたものの、私はブタだけどチキンハートの持ち主です。 ギリギリまで毛玉さんから言ってくれるのを待つことにしました。   待ち合わせ場所で毛玉さんと落ち合いました。 毛玉さんの車に乗り ... 続きを読む
190.毛玉さん⑩

いよいよやって来ました。

毛玉さんとの4回目のデートの日です。

決意はしたものの、私はブタだけどチキンハートの持ち主です。

ギリギリまで毛玉さんから言ってくれるのを待つことにしました。

 

待ち合わせ場所で毛玉さんと落ち合いました。

毛玉さんの車に乗り込みます。

ジュースを貰いましたが、何もありません。

 

お昼ご飯にラーメンを食べに行きました。

何もありません。

 

デザートにアイスを食べに牧場に行きました。

何もありません。

 

その後今日の目的地に行って遊びました。

何もありません。

 

遊び疲れて、晩ご飯を食べに行きました。

何もありません。

 

その後夜景を見に行きました。

私は腹を括りました。

 

夜景を見ながら色々お話して。

言葉が途切れたところで切り出しました。

「私と毛玉さんの関係って何なんですか?」

何を言われているのかわからないのでしょうか。

毛玉さんは不思議そうな顔をします。

「今日で4回目のデートですけれど、ずっとお友達なんですか?」

そこでやっと毛玉さんは私が何を言いたいのか理解したようですか。

「オレたち付き合っちゃう?」

「私はそんな軽い気持ちで言ってるんじゃない」と心の中で喚きました。

「毛玉さんとお付き合いできたらとっても嬉しいけれど、もう20代後半だし、結婚前提じゃないと付き合えないです」

「大丈夫! いつか結婚しよう!

「いつか」が気になりました。

その「いつか」が3年後だったり5年後だったら困ります。

でも、毛玉さんはちゃんと結婚する気があるのはあるみたいです。

「よろしくお願いします」

 

その後も色々お話しました。

婚活パーティーでカップリングしたのに私が帰ってしまって毛玉さんはショックを受けていたこととか、それなのに私からメールが来て嬉しかったこととか、付き合ってもないのに旅行に誘われて「この人ヤバい人だったんじゃないか」と私が思ったこととか。
(この時やっと先に帰った件に関して謝ることができました)

「付き合ってないから旅行断ったの?」

「うん」

「じゃあもう付き合ったから旅行一緒に行ける?」

「え? まあ、いいですけれど」

毛玉さんはすごく喜びました。

その場で35才の良い年したオジサンが飛び跳ねるんじゃないかと思うくらい喜びました。

「○○に行こうね! △△も行こうね! ××も行こうね!」

子どものようにはしゃぐ毛玉さんを見て私は思いました。

「この人、もしかして旅行がすごく好きなだけなんじゃない?」と。

付き合っているとか付き合っていないとか、体が目的とか、そういうのではなく、もしかしたら一緒に旅行に行く相手が欲しかっただけなのではないのかと。

 

何はともあれ、無事に結婚を前提として毛玉さんと本交際を始めることができました。


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毛玉さんと次のデートについてのメールを重ねる日々で。 私は決心しました。 「もうこっちからどういうつもりか聞いてやろう」と。 本当は毛玉さんから言ってほしかったです。 でも、私はアラサー。 もう3回目のデートは終えていますし、悠長に毛玉さんからのアクショ ... 続きを読む
189.毛玉さん⑨

毛玉さんと次のデートについてのメールを重ねる日々で。

私は決心しました。

「もうこっちからどういうつもりか聞いてやろう」と。

本当は毛玉さんから言ってほしかったです。

でも、私はアラサー。

もう3回目のデートは終えていますし、悠長に毛玉さんからのアクションを待つ時間はありません。

体力面に不安があるので、できたら30才までには子どもを産みたい。

20代の間に妊娠しておきたい。

そう考えると本当に時間がありません。

 

あすかちゃんに相談してみて「いいんじゃない?」という後押しも貰いました。

「大事なところは決められる男性がいい」と今までは自分からは言わないと決めていたのです。

でも、そのやり方を今回で変えてしまう。

自分のポリシーを変えてしまうようで、不安な気持ちもありました。

そんな不安な気持ちを拭い去る意味でもあすかちゃんに話を聞いてもらえて有り難かったです。

「こうしよう」と決めてみても、実際に後押しがあるのとないのではだいぶん気持ちが違います。

それに他人に宣言してしまえば、土壇場になって「やっぱり……」と尻込みすることもないでしょう。

 

毛玉さんとのデートは確かに楽しいです。

3回デートしてみて、(私の偏見ですが)見た目とは違い、真面目で誠実そうな人柄にとても魅力を感じ始めていました。

(何をしているかよくわからないけれど)お仕事を頑張るところも人間としてとても尊敬できます。

 

でも、これは婚活。

私がしたいのは「恋愛」ではなくて「結婚」です。

「恋愛をしてから結婚したい」という願望もありません。

毛玉さんが結婚を前提に私とのデートを重ねているのでなければ、これ以上お会いすることはできません。

私は結婚したいのですから。

 

やはりこの辺りの判断はネット婚活に比べて婚活パーティーで出会うと難しいと思いました。

ネット婚活ならプロフィールに「〇ヵ月付き合って結婚したい」「結婚を前提に付き合える人と出会いたい」「結婚を考えられる人と出会いたい」など書いてくれている場合もありますし、メッセージ交換の段階で「付き合ってどれくらいで結婚したいですか?」と質問することもできます。

私の内向的な性格と会話力不足のせいだけかもしれませんが、メッセージ交換無しにデートを重ねると、どうにもそういったことは聞き辛いです。

実際はがっついているんですけれど、「がっついていると思われたくない」という妙なプライドもあるのでしょう。

 

どちらにしろ、勝負は次のデートです。

このまま本交際に進めるか、それとも毛玉さんとの婚活は終わるか。

私から仕掛けるので、これは絶対です。

何だかもう落ち着かなくて、3回目と4回目のデートの間は時間が出来たら筋トレしていました。

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山の展望台を後にして、寄り道も挟んで。 やっと最終目的地に着きました。 そこはちょっとした観光地だったので目一杯毛玉さんと遊ぶことができました。 夕食もそこで済ませて、近くの夜景スポットで夜景を眺めて。 夜景を見ながら私は思いました。 「3回目のデートな ... 続きを読む
188.毛玉さん⑧

山の展望台を後にして、寄り道も挟んで。

やっと最終目的地に着きました。

そこはちょっとした観光地だったので目一杯毛玉さんと遊ぶことができました。

夕食もそこで済ませて、近くの夜景スポットで夜景を眺めて。

夜景を見ながら私は思いました。

3回目のデートなのに何も無いぞ?」と。

 

私の調べた婚活情報では、3回目のデートは付き合うか付き合わないか大事なデートです。

ここでこのまま交際をするか、その人とは終わるか決める場のはずです。

もしかして、気にしていないように見えて弟のことを打ち明けたのが不味かったのでしょうか。

プレゼントもあったし、山の展望台や今日の目的地、夕食を食べたレストラン、夜景を見ている今この場所だって、そういう話をするのに適した場所です。

恋愛経験値の低い私ですが、条件は整っていると思います。

それにこのプランを考えてくれたのは毛玉さんです。

なのに何もないとは。

 

もしかしたら帰りの車の中でそういうお話があるのでしょうか。

それとも別れ際でしょうか。

奇麗な夜景を眺めることも忘れて、私は悶々と考え込んでしまいました。

 

ここで私が「私は毛玉さんと結婚を前提にお付き合いしたいんですよ」と言ってしまえば早い話です。

そう言ってしまえば毛玉さんは「Yes」か「No」かで答えられるのですから。

でも、私だって女の子。

そういうことは男の人から言って欲しい。

――というのは嘘です。

付き合うだけならどっちから言ったって構わないと思っています。

でもこれに絡んでいるのは「結婚」です。

やっぱり結婚するなら「決めるところはちゃんと決められる人」と結婚したいです。

「楽だよ?」とは言われますが、交際もプロポーズもマイホーム購入も全部妻が主導権を握って自分の意見を持たずに尻に敷かれっぱなしの夫はちょっと嫌です。

(絶対に嫌というわけではありませんが)

 

今まで何とか本交際まで進んだ人たちは2人とも向こうから言ってくれました。

だから今回もそれを待ちたい。

でも帰りの車内でも、お別れする時にも、毛玉さんからそんな話はありませんでした。

 

「来週もたぶん休み取れると思うんだ。来週はどこ行く?」

「そうですね。行ったことのないところに行ってみたいですね」

「じゃあまた調べてみるね。帰ったらメールするよ」

「気を付けて帰ってくださいね」

「ブタちゃんもね」

 

婚活を進めるかどうかの話はありませんでしたが、また次回のデートの約束はしました。

「毛玉さんはどういうつもりなんだろう」「婚活パーティーで出会ったけれど、遊び相手が欲しかっただけ?」

家に帰って毛玉さんに頂いたケーキを食べながら私は悩みました。

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