205.【番外編】SNSの恐怖

婚活を始めたばかりの頃のことです。
それこそチェック眼鏡くん(「17.チェック眼鏡くん①」)やアゴさん(「30.アゴさん①」)と会うか会わないかのやり取りをしていた辺りです。
私がしていたのはネット婚活。
友人知人の紹介みたいにちゃんと確実な身元を証明してくれる人はいません。
もしかしたら、プロフィールが全て嘘の可能性だってあります。
そして私はコミュ障の上臆病で、人間不信です。
会うと決まってからもあすかちゃんにぐだぐだ言っていました。
「会うのが怖い」とか「変な人だったらどうしよう」とか「結婚詐欺しかもしれない」とかそれはもうぐだぐだぐだぐだ。
あすかちゃんも色々と励ましてくれましたが、それでもぐだぐだ言い続ける私。
(本編ではあすかちゃんの励ましでさっと会うことを決めたように書きましたが、本当はずっとぐだぐだ言っていました)
そんな私を安心させるためにか、あすかちゃんはたくさんのスクリーンショットを送ってくれました。
「実在する人物だし、プロフィールに嘘はないみたいだよ」
それはとあるSNSのプロフィール画面でした。
「どうやって調べたの?」
「本名わかれば検索すれば一発だよ」
「あすかちゃんすごい」
「友人関係も変な人がいるわけじゃないみたいだし、安心していいと思うよ」
そのSNSのプロフィール画像も、婚活サイトのプロフィール画像もシチュエーションは違えど、どう見ても同一人物。
名前も年齢も職業も完璧に一致しています。
「こんな身元の確認する方法もあるのか」と私は感激しました。
あすかちゃんには何度「ありがとう」と言っても足りません。
ですが、それと同時に不安になってしまいました。
「それって私のSNSも同じよう身見られるんじゃないの?」と。
婚活なのでプロフィールを見られるのは構いません。
私も嘘は書いていませんし。
ですが、過去に投稿したちょっぴり痛い投稿や、画像の数々を見られてしまったらと思うと。
背筋が寒くなりました。
私はそんなに頻繁に投稿していたわけではありませんが、やはり学生時代はSNSを楽しいと思って利用していた時代もあったわけで。
若気の至りの、今思い出すと恥ずかしい投稿や画像もあるわけです。
友人に見られるだけなら気になりませんが、それを婚活相手に見られてしまったらと思うと。
そしてもし変な婚活相手に当たってしまい、SNSを探られた場合。
私のSNSの友人関係から、友人に被害が飛び火する可能性もゼロではないのです。
「便利だけれどSNSって怖い」
安心するために自分は検索したいけれど、検索されるのは怖い。
最近利用することもあまりなかったので(黒歴史を消す意味でも)私はSNSを退会することにしました。
元々SNSに向いている性格でもなかったのでしょうか。
退会してからも特に不便に感じることはなく、むしろ「この人誰だっけ……?」という人からの友達申請やメッセージが来ることもなく快適です。

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