【ダイジェスト】19.ねこさん

次にマッチングしたのは猫愛溢れる34才の方でした。
なので「ねこさん」と呼びます。
どれくらい猫愛に溢れているかというと、プロフィールに「猫好きな人と結婚したい」と書いちゃうくらいです。
私はどちらかと言えば犬派ですが、年収600万の研究職です。
ダメ元でアプローチしてみたら、なんとマッチングすることができました。
このチャンス、逃すわけにはいけません。
気合が入ります。
ねこさんは結婚に対する理想や条件も猫が中心でした。
実家に愛する老猫を残して一人暮らしをしていて、連休の度にその猫に会いに実家に帰ってるそうです。
その愛猫の寿命もそんなには残っていないので、交際したらしたら半年くらいで結婚して猫仕様の家を建てて、愛猫を引き取りたい。
というか、引き取るのが結婚の条件。
いずれは譲渡会で新しい猫も家族に迎えたい。
「この人猫と結婚したらいいじゃん」と思わないこともありませんでしたが、結婚後のビジョンも無しにふんわりと婚活している人よりかはよっぽどやりやすいです。
と思ったのも最初だけ。
メッセージ交換を続けていると、ある日突然ねこさんから取り調べが始まりました。
猫は好きか、猫は飼ったことがあるか、保護猫をどう思うかは序の口です。
猫アレルギーの有無を尋ねられました。
猫を飼ったことがないので、そんなアレルギーがあるかなんてわかりません。
するとねこさんはこんなことを言い出したのです。
「結婚できる人意外とはお会いしたくないので、お会いする前に1回アレルギー検査を受けてもらえませんか?」
会う約束すらまだしていないのにアレルギー検査をお願いされるなんて予想外です。
アレルギー検査ってお高いですし、本交際をしているならまだしも、仮交際すらしていないお相手のためにアレルギー検査なんてできません。
そのことをお伝えすると、ねこさんは「もうちょっと考えてみます」とのこと。
これでねこさんが考え直してくれると嬉しいです。
そしてさらにねこさんに「猫に介護についてどう考えるか」と聞かれました。
親の介護に関しては「自分でどうにかするんじゃない?」と言っておきながら、先に猫の介護についてとは。
私の感覚では順番が逆だと思います。
(猫の方が寿命は先なのでしょうが)
でも婚活しているからには真剣に考えてお答えします。
私が考えた猫の介護に対する考えは「できれば家で看取ってあげたい。でも動物の介護なんてよくわからないので、場合によってはプロの手を借りたらいいのではないか」というものでした。
普通にオムツを取り替えたり、薬をあげるだけなら私にもできるかもしれません。
でもそれ以上となると、ちゃんとできるかはわかりません。
そうなれば慣れたプロの手を借りた方が猫も快適なのではないでしょうか。
しかし、ねこさんの考えは違いました。
「それは他人に任せるということですよね? 婚活ブタさんからは猫に対する愛情と真剣さを感じられません。私の結婚相手には不向きかと思います」
そうフラれてしまいました。
あまりにも価値観が違いすぎます。
その価値観だと猫関係のボランティアや婚活パーティーに行った方が好い人と出会えるんじゃないかな、と思いましたが私には関係のないことです。
ねこさんとのやりとりはそうやって終わりました。
この記事は以下の婚活体験談をまとめた内容になっています
92.ねこさん①
93.ねこさん②
94.「ハッキリ言えて羨ましい」と思ったこと

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